「特養に就職したけど、こんなにきついとは思わなかった」という声を現場でよく耳にします。
特養の中でも、従来型は特にきつさを感じやすい環境です。
でも、なぜきつく感じるのかを理解しないまま転職しても、また同じ壁にぶつかってしまいます。
この記事では、従来型特養がきついと言われる具体的な理由と、ユニット型との違いを現場目線で解説します。
従来型特養の「きつさ」の正体とは
従来型特養は、大部屋(多床室)で多人数の入居者を一括管理するスタイルです。
1ユニット10人前後のユニット型と違い、従来型では1フロアに20〜40人以上が生活していることも珍しくありません。
スタッフ1人が担当する人数が多いぶん、ケアの密度が下がらざるを得ない構造になっています。
特に朝の時間帯は壮絶です。
起床・排泄介助・食事介助をほぼ同時並行でこなさなければならず、「流れ作業になっている」と自分を責める介護士も少なくありません。
これは個人の努力不足ではなく、構造的に生まれる忙しさだということをまず知っておいてください。
「早番で出勤したら、もう走り続けるような感じ。オムツ交換・朝食・口腔ケアを2時間でこなすんですが、入居者さんと会話する余裕がほぼなくて、それが一番しんどかった。」
ユニット型特養との違いを比較する
ユニット型特養は、10人以下の少人数グループで生活空間を分けるスタイルです。
入居者の生活リズムや個別性を尊重しやすく、スタッフも担当が固定されるため関係性が築きやすい環境です。
一方で従来型は、担当が日によって変わり、入居者一人ひとりの状態を深く把握しにくい側面があります。
「顔と名前は覚えたけど、その人の好みや人生背景まで知る時間がない」という声はよく聞きます。
これがやりがい不足・燃え尽きにつながる一因になっています。
- ✅ 従来型:多床室・大人数・業務が流れ作業になりやすい
- ✅ ユニット型:個室・少人数・個別ケアがしやすい
- ✅ 従来型:夜勤の担当人数が多く、緊急対応の負担が重い
- ✅ ユニット型:夜勤はユニット単位のため比較的落ち着いて対応できる
- ✅ 従来型:人間関係がフロア全体に広がりコミュニケーションが複雑になりやすい
夜勤の負担が特に大きい理由
従来型特養の夜勤は、1人で20〜30人以上を担当するケースが多いです。
夜間でも排泄介助や体位交換が必要な方が複数いれば、ほぼ休憩なしで動き続けることになります。
緊急時に1人で判断・対応しなければならないプレッシャーも重なります。
ユニット型の夜勤はユニットごとに担当が分かれるため、比較的人数が絞られます。
もちろんユニット型でも夜勤は楽ではありませんが、緊急時の物理的な移動距離や情報共有のしやすさが違います。
従来型で夜勤に慣れた人がユニット型に転職して「全然違う」と驚くのは、この構造的な差があるからです。
「従来型で夜勤デビューして、最初の3ヶ月は毎回震えてました。何かあったとき1人で対応するのが本当に怖くて。ユニット型に移ってから、ようやく夜勤が怖くなくなりました。」
それでも従来型に向いている人もいる
きつい面ばかり書いてきましたが、従来型特養が合っている人もいます。
「テキパキ動いて達成感を得たい」「幅広い入居者と関わりたい」というタイプには、従来型のスピード感が合うこともあります。
また、夜勤手当が高め・給与水準が高い施設も多く、収入面で選ぶ選択肢としては十分あります。
大切なのは、なんとなく「きつい」と感じるのではなく、何がきつくて、自分には何が合っているかを言語化することです。
転職活動の軸が定まれば、次の職場選びで失敗しにくくなります。
従来型特養から転職を考えているなら、施設タイプを踏まえた求人選びが重要です。
介護士キャリアナビでは、ユニット型・小規模施設など働き方別の求人を無料でご案内しています。
※ 無料で利用できます


コメント